過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/04(土) 22:36:48.82 ID:VUzEAQad0
「走れ、走れ!」
くねくねと折れ曲がった細い道を、3人で全力疾走で駆け抜ける。
私は右肩を中村に支えてもらっていた。
「こら、待て!」
後ろから追いかけてくる警察官を見て、まさかここまで警察を恐ろしく思う日が来るとは思わなかった。
思うように前に進まない。
捕まったらまずい。
また広い道に出て、走り出そうとすると、山田がつまづいて転んでしまった。
「大丈夫??」
中村と一緒に駆け寄ると、山田は膝を手で覆っていた。
「いたっ……」
膝を擦りむいている。
中村も私も、もう息が上がって限界だった。
「止まれー!」
もうすぐ、そこの角まで、警察官は近づいてきていた。
まずい。捕まる。どうしよう。
私の頭は混線して、考えがまとまらなくなってしまっていた。
もうむりか。
私が大人しく捕まろう、と、口を開こうとすると、中村が叫んだ。
「こっち!」
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