過去ログ - ボクが如何にして美穂さんのお腹に堕ちたのか(デレマスSS)
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:44:39.22 ID:4Sbe5APxo
 もちろん、幸子とて浮かれたそのような考え方が荒唐無稽なものであるということは重々承知しているけれども、然りとて数多全ての可能性を考慮するということはけっして無駄にはならないことであり、無意味であったとしても無意義ではないのではないのだと言いたい。

 とどのつまりお腹を触りたかった。


8:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:45:06.70 ID:4Sbe5APxo
「いやいや、このボクともあろう者が、まさかそんなわけがないでしょう」

 ……ないですよね? ないない。そんな、まさかどこかのミツボシじゃあるまいし、そんな鬱屈を溜め込んだ結果ひねくれた性癖を抱え込んだりはしない。
 誰に対するわけでもない言い訳を口にするが、そんな言い訳は意味もなく虚しくあたりへと霧散するだけだった。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:45:32.75 ID:4Sbe5APxo
 冷静に状況を振り返ってみる。美穂が無防備にお腹を出したまま寝ている。ヤバい。いや違う。美穂が眠っているのは幸子のベッドだ。掛け布団は畳まれた状態であり、マットレスに寝転がった状態で眠ってしまったようである。
 そもそもベッドに腰を掛けて本を読んでいたはずで、そのあいだ幸子はノートの清書をしていた。たまに思い付いたように会話を挟むこともあったが、基本的には静かな時間を過ごしていたはずだ。


10:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:45:58.87 ID:4Sbe5APxo
 というのも、美穂が幸子の部屋にやってきてゆっくりとするということは何も珍しいことではない。放っておけばひとりで過ごしがちになる幸子の様子を見にやってくることがよくあるのだ。
 今でこそKBYD(カワイイボクと野球どすえ)や142,sなど、仲の良い仲間、友人が出来た幸子ではあるのだけれども、しかし、最初はそうでもなかったのだ。


11:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:46:26.10 ID:4Sbe5APxo
 セルフプロデュースでアイドルをしていた幸子は埼玉で行われたライブバトルに負けて以来押し掛けるように現在の事務所へ所属したのだけれど、その所属過程がゆえに最初は事務所内でも浮きがちだった──というよりは馴染もうとすることがなかなかできなかった。
 元来幸子はプライドが高く、また自分本意とも受け取られかねない誤解の受けやすい言葉遣いをしているという自覚も相俟って、新たな事務所でコミュニケーションを取ることが難しかった。


12:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:46:55.17 ID:4Sbe5APxo
 そんな幸子のことを人一倍気に掛けていたのが──小日向美穂である。
 美穂が生来より持つ他者への慈愛の心、聖母マリアのような慈しみと優しさが一人寂しくしている幸子を放っておけなかったのである。

『幸子ちゃん、一緒にご飯行かない?』

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:47:21.86 ID:4Sbe5APxo

 閑話休題。



14:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:47:53.22 ID:4Sbe5APxo
 自分がノートの清書という極めてカワイイ趣味をしている間に美穂が眠ってしまったのだろう、放っておけばどこでも眠ることができるどこかの猫型ロボットが介護している少年のようなところのある美穂であればおかしなことではない。
 それこそ何も今に始まったことでもない。美穂が眠ってしまい、幸子が仕方ないですねえと言いながら布団をかけるそんな流れはいつものような日常である。
 いつもと違うとすれば、それは美穂の服装だろう──短いふわふわのショートパンツに可愛らしいグラフィックプリントのタンクトップ、美穂にしては珍しい露出過多な格好であり、その服装につい幸子は意識が引っ張られている。
 つまりは思春期としての意識だ。


15:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:48:44.85 ID:4Sbe5APxo

「──少しだけなら」



16:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:49:11.41 ID:4Sbe5APxo
 少しだけなら、いいのではないのでしょうか?
 悪魔の囁きのような言葉が脳に過る。
 目の前には無防備に眠る美穂。まるで悪戯をしてくださいとばかりの肌面積の広い服装のせいで歪んだ美観が幸子の理性をゆるりと変化させていた。
 少しだけなら──少しだけだし。
 それは砂糖のように甘く優しい言葉である。しかしその実態は麻薬のように一時の快楽と激しい後悔をもたらす破滅の感情だ。一度手を染めてしまえば歯止めが効かなくなるのは必然であり、一度犯した過ちは二度とは取り戻せない。


17:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 09:49:38.41 ID:4Sbe5APxo
 カワイイボクは明日からイヤラシイボクに変更です、なんてことになる。
 いけない冷静になれ。クールになれボク。あまりにもあんまりな称号を思い茹だった頭が多少なりと落ち着いた。
 確かに美穂のお腹が魅力的であることは間違いない、自分が言うのだからどんなアイドルが保証するよりも確かなことだ。ことお腹に関してはまず自分の右に出るものはいないと自負している。
 お腹フェチの幸子とはボクのことです。
 違う。
以下略



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