162:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 22:18:00.94 ID:Ngv5DDoA0
部屋の電気を消すと、近くにいる人影が何とかわかるくらいだった。
そこからみんなが4隅に立って……私は、1人目の美玲ちゃんと一緒の隅にいる。
美玲ちゃんの形をした黒い塊はゆっくりと進んで、すぐに暗闇に溶けて見えなくなった。
私はそのまま同じ場所でじっと待つ。
暗闇の奥から足音だけがわずかに聞こえて、その音のする角度が少しずつ移動してるのがわかった。
そのままじっとしてたら、足音が近くなってきて……肩をポンと、叩かれた。
たしか4人目の位置は輝子ちゃんだと思うけど、やっぱり人の形をした黒い塊としかわからなかった。
私は壁に手をついて、ゆっくりと暗闇を進む。
暗い、暗い、どこまでも真っ暗な、その先へ。
先にいる筈の美玲ちゃんの元へ。
326Res/202.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。