236:名無しNIPPER[saga]
2017/03/02(木) 20:51:05.36 ID:aR7RCcIz0
「で、それがどうした。まさか俺にくれるのか?」
「もちろん、キミのために作ったんだから好きにしちゃってー」
「冗談で言ってみただけなのに、なぜ俺のため……あ、やべ、時間が!」
思わず試験管をひったくるように受け取ると、小走りでその場を後にした。
向かう途中、気になって栓を抜き嗅いでみるが、刺激臭は一切しない。完全な無臭だ。
眉唾ものだが、口にすること自体が危険なものを悪戯に渡す奴でもないだろう。
俺をからかうためにただの水を入れたのなら、それはそれで構わないわけで。
これからニュージェネレーションの3人と打ち合わせの予定だ。
騙されたと思ってちょっと使ってみるか。
再び栓を閉め直したそれをスーツの内ポケットに滑り込ませてから、応接室のドアを開いた。
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