268:名無しNIPPER[saga]
2017/03/07(火) 15:45:27.98 ID:PbcgpHwu0
その数日後でしょうか。
突然、誰も私と遊んでくれなくなってしまいました。
理由は簡単、私の運が良すぎたせいです。
………そうですよね。
いつも一位になる私は楽しくても、周りの子達は面白くないですもんね。
でも、当時の私はわからなかったんです。
どうして誰も遊びに入れてくれないのか、昨日まで仲間に入れてくれてたのに、とーーーーー
夜になり、時計の二つの針が上を向いた頃、祖父が私の部屋を訪ねてきた。
「茄子ちゃん」
祖父は静かに語り始めました。
「鷹富士家の人間には不思議な力があってね」
「幸運を前借りすることができるんだ」
「でもね、運にも限度ってものがあるから」
「使いすぎるともちろん無くなってしまう」
「運には幸運と同じだけの不運があるから、後には不運しか残らなくなってしまう」
「それだけは絶対に避けなくてはいけないんだ」
「少し難しかったかな?」
そう言って祖父は私の頭を撫でて、私の部屋を後にしました。
私はうつらうつらしながら聞いていたので、大半の話は覚えていませんでしたが、運を使いすぎてはいけないということだけはわかりました。
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