過去ログ - 世にも奇妙な346プロ
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99: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/02/07(火) 18:49:20.12 ID:EHdGkfvBO


…んん…
気付けば、もう夜になっていました。
寝てしまっていた様ですね。
目が覚めた時、最初にこの世界へ迷い込んできて時の事を思い出しました。

…私が、非日常を望んでしまったから。
特別な何かがおこらないかな、なんて思ってしまったから。
こんな世界になってしまったんでしょうか?

だとしたら…

なんとなく、テレビをつけました。
明日の天気を確認しないと…
下手したら、怪我では済みませんから。

ニュースキャスターから気象予報士へと画面が移り変わります。
そんな気象予報士の顔は。
昨日よりも、ずっと曇っていて…

『明日は、土や泥です。みなさん、十分に御注意下さい』

…え?
泥が、土が、なくなる?
そんな事になったら…

恐怖と不安と焦りが渦を巻き、私はパニックに陥りそうでした。
テレビのリモコンを持った私の手が震えます。
うそ…うそ!
土が、泥がなくなってしまったら…!

嫌です!嫌です!そんなのいやだ!
叫んだところで、誰も反応してくれません。
それどころか、外では部屋に置いていたであろう植木鉢を外に捨てている人がいて。
それが当たり前の世界が認められなくなって。

ごめんなさい!私がこんな世界を望まなければ!
こんな事には…ならなかったんですよね!

回線が潰れているからか、誰にも連絡は通じません。
誰にも相談できません。
誰にも不安と悩みを打ち明けられません。

怖くて、辛くて、苦しくて。
ごめんなさい!ごめんなさい!
そう連呼し、叫び、涙を流し。

その瞬間。

頭に何かがぶつかり、私は意識を失いました。





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