過去ログ - 2月の昼下がりに橘ありすと話すことについて
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15: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/02/07(火) 20:01:33.29 ID:0cqd1nr10
 「これは?」

 「一応、誕生日のプレゼントです」

 彼女の黒檀の髪がまるで、春の風に色をつけたようにしなやかに揺れる。
 相も変わらず彼女の表情はフラットだったけど、その頬は薄く色付いている。

 「今日だったのか」

 「本当にプロデューサーは自分の誕生日に疎いですね」

 出会った当初から少しだけ大人びた表情で、彼女は力なく笑った。
 まだ年端もいかない少女にこんなことを求めるのもどうかとは思うが、彼女の最大の武器は、満面の笑みというよりは、アンニュイさだ。
 儚さや脆さを彼女の中に見つける度に、アイドルとはどうあるべきであるかを考えさせられてしまう。


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