過去ログ - 【モバマス】幸子「もっとボクを、ボクだけを見てください。」【百合注意】
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5: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/02/09(木) 17:34:48.75 ID:zZmqcFgIo
「やっと目が覚めたようですね。」
 その時、寝室の扉が開き、聞き慣れた声がまゆに話しかけました。扉の向こうには寝る前と同じパジャマ姿の幸子ちゃんが立っていました。
「よかった、無事だったんですね。」
 まゆはとても安心しました。一度は最悪の事態も想像した相手が何事も無かったのですから。
 ですが、次に彼女の口から出た言葉にまゆの頭は凍り付きます。
「まゆさんは優しいんですね、寝ている間にベッドに縛り付けるような人を心配してくれるなんて。」
 ……今さっき聴いたばかりの台詞を何度も頭の中で反芻します。『ベッドに縛り付ける』?どんなに解釈を変えても私には彼女の言葉が理解出来ませんでした。まゆは仕方なく台詞の主に確認を取ります。
「あの……その言い方だと幸子ちゃんがまゆをベッドに縛り付けたように聞こえるんですが。」
「はい、ボクがまゆさんをベッドに縛り付けました。この家にはボクとまゆさんしかいませんよ。」
 ああ、まゆの言語能力は正常だったようです。だったらなぜ、幸子ちゃんはまゆを縛っているんでしょうか。ベッドが軋み、幸子ちゃんがまゆが仰向けに寝そべっているマットの上にあがってきます。
「まゆは何か、幸子ちゃんを怒らせるようなことをしましたか?」
「はい、ボクはカンカンに怒っています。」
 優しい口調でそう返すと幸子ちゃんが膝立ちでまゆの上に跨がりその前覆い被さるようにまゆの頭の横に右手をつき左手をまゆの頰に這わせます。その顔はとてもおだやかで、目を反らせなくなるほど魅力的に思えました。


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