26:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 06:41:24.82 ID:i9icdUsx0
鞠莉「……寒いわ」
いつもの自分のマフラーのほうが、ずっと暖かい。
ずずっと鼻をすすりながら、階段に座り込む。
鞠莉「寒い……寒いよ……ぐすっ、うぅ……っ」
ずっと我慢していた涙が、ぽろぽろと零れてゆく。
鞠莉「ごめんなさい、ごめんなさい果南……っ!」
プレゼント、あげられなくてごめん。
寒いマフラーを選んじゃってごめん。
今まで、高いプレゼントを押し付けてごめん。
不器用でごめん。
お金に頼ってばかりでごめん。
いつも振り回してごめん。
こんな季節にこんなところで身を震わせる自分が、ちっぽけで、誰にも気づかれないような、そんな存在になってしまったような気がした。
今日のこと、今までのこと、無関係なこと。ばらばらに、ただ謝った。
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