35:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 06:49:55.62 ID:i9icdUsx0
鞠莉「私ね、それ、忘れてた。「あげたいもの」じゃなくて、「あげてもいいもの」を探して……。だから、急にこんなの渡せないって思って……」
鞠莉「だからね。このマフラーは、あげられないわ。だって、「あげたいもの」じゃないんだもの」
果南「え、ええー…。もったいなくない?」
鞠莉「今の流れでそういうこと言う!?」
ぐいっと果南をひきはがして向き直る。
鞠莉「ぁ……」
目の前では、黄色のマフラーをくちゃくちゃに巻いた果南が、顔を真っ赤にして、目元をやや潤ませて。
それでも、心底幸せそうな顔をして、座っていた。
果南「私、結構気に入ったんだけどなぁ。ほら、鞠莉と一緒に巻いたって思い出も出来たし」
鞠莉「なっ、なな、なあっ……!」
のほほんと笑う果南に、だんだんと身体の力が抜けていく。
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