5:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 06:18:12.90 ID:i9icdUsx0
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「これだから金持ちは……」
なにかとそう言って、果南はよく背中を軽く叩いてくる。
果南がそう口にするたびに、ずきりと胸が痛くなる。
なんてことはない、からかうようなその言葉が、自分と果南の間に見えない壁を造り出すようだった。
鞠莉「私だって、わかってる……」
わかっている。本当はわかっている。
自分がどれだけ恵まれているのか。
特別なものを手にしているのか。
他の皆が、どれだけ"この立場"を欲しているのか。
それでも、果南にそう言われるのがつらくて、嫌いだった。
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