12:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:51:15.00 ID:gQ7Lb3PI0
たまにゃ失敗するくらいでちょうど釣り合い取れるってもんでしょ。
そう語る杏の顔が、不思議といつもよりずっと大人びて見えた。
……いやいや。見えてどうする。俺は大人だぞ。17歳のガキにアシストされてどうすんだ。
こんなことは、もう二度とあってはならない。立場的には俺が杏を助けて当然なのだから。そう考えると、一層気が引き締まった。
P「っていうか、ずっと思ってたんだけどさ」
杏「ん、何?」
P「『無駄なことで働き回りたくない』とかさ、やっぱお前働くのそんな嫌じゃないだろ。必要なことなら働き回るって言ってるぞそれ」
杏「……まぁ、必要なことなら仕方ないでしょ。やるべきことなら手短に、だよ」
P「朝だって、っていうかいつもそうだけど、やたら仕事行くの渋るわりには行くと決めたらよし行くぞ、みたいな感じだし」
杏「だって……行かないって言っても行かせられるんでしょ?」
P「そりゃまぁ」
杏「じゃあいいじゃん。ダメ元で粘ってるだけだよ。物わかりが悪い女じゃないんだよ杏は」
P「ダメ元って、俺に言っちゃダメな奴だろそれ」
杏「うげ。そっか。やっぱ今のなし。忘れて」
P「ははは。それはちょっと難しいかな」
杏「こいつ、人が弱み見せた途端に調子に乗りやがって……まぁいいけどさ。どっちにしたって同じだろうし」
P「なるほど。確かに物わかりは悪くない」
杏「あんだよ。そういう意味で言ってねーってのー」
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