過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2017/03/03(金) 20:40:54.75 ID:cn/ymcwe0
\:貴女が昔懐いていた木偶の坊だけど、お別れを言った方がいいわよ
結局私はどのぐらいの時間眠っていたのでしょうか。
逆算すると意識が無かった時間がニ十分ほど、そして意識があるまま横になっていた時間もニ十分ほどのようです。
昼食も合わせて一時間近く休んでしまいました。
実は意識が戻って五分ほどで緒方さんの足が心配になり起き上がろうとしたのですが……
「じゃあ……続きはかな子ちゃんですね」
「ええっ!?」
私も三村さんも慌てに慌てたのですが、緒方さんの静かなのに有無を言わさない雰囲気に気圧され、今度は三村さんに膝枕をしてもらうこととなったのです。
「しかしそれにしても……」
なんとすばらしい感触だったのだろうと、思わず続けそうになった言葉を頭を振ってかろうじて遮ります。
例えるならばマシュマロ。
白くもちもちとした弾力は私の重い頭を優しく受け止め、危うくもう一度眠りに落ちそうになりました。
さらに三村さんの顔を見ようとすれば、顔が見えないほど豊満な……いえ、女性の胸について考えるのは止めましょう。
自業自得とはいえ、昨日さんざんな目にあいました。
三村さん自身は自分の体形を気にされているようですが、ファンの皆さんと私にしてみればたいへん魅力的です。
あまりに華奢すぎる女性は見ていて不安になることがあります。
さらに三村さんの場合はあの優しいおっとりとした性格も合わさって、安心して身を委ねて包まれたいという欲求が芽生え――
「……さっきから私は何を考えているのですか」
今私はというと、まだ少し残っている眠気を振り払うために散歩がてらレッスンの様子を見に行く最中です。
歩きながら考えを整理しようと思ったのですが、なぜか思考がふしだらな方に進みます。
これではいけないと、気合いを入れるために頬を叩くと熱を感じました。
熱を感じた場所は頬だけではありません。
背後から振動と共に熱気が近づいてきているのがわかります。
それも、凄まじい勢いで。
「ボンバーッ!!!」
気合いを入れる所作が彼女を招きよせたのか。
いずれにしてもこの勢いはまずい。
私を通り過ぎて駆け抜けるのなら問題は――廊下を走ってはいけませんが――ありません。
しかしこのまま背中に渾身のタックルを受ける可能性も十あります。
慌てて振り向くと私の真正面に彼女、日野さんが爆走する姿がありました。
日野茜
imcgdb.info
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