過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2017/03/03(金) 20:42:43.51 ID:cn/ymcwe0
「生きていますよね!?」
「……はい、見ての通り」
「内臓はいくつ取られてしまったんですか!?」
「まだ、一つも」
「蟹漁船とかいう地獄への片道切符へのサインは!?」
「行くつもりはないので、ご安心を」
「よ、良かった〜〜〜〜〜」
安心して力が抜けたのか、日野さんが倒れこみます。
私に、馬乗りになった状態からです。
「ひ、日野さん。その、いいでしょうか?」
「あ〜、プロデューサーの体温を感じます。ちゃんと血が通っていて、バクバクいって暖かくてポカポカした気持ちになれます……」
なんとか日野さんを離さないと。
そのために声をかけたものの聞こえないようで、あろうことか再び私の胸に顔を押し当てながら、生きていることを確かめるように体のあちらこちらをさすり始めました。
「〜〜〜〜〜っっっ」
ワイシャツ越しに日野さんの意外と小さな手に、普段の元気あふれる行為とは裏腹に私が壊れないようにそっと優しく撫でられ、襲いくる快感に悶えそうになる体を必死になって抑えます。
これは、非常にまずい。
「日野さんっ。この体勢はいけません、離れましょう」
「はあ〜、プロデューサーの胸っていいですね。広くって暖かくて、たくましい弾力もあって……なんだか安心しちゃったから、このままここで眠りたい……気分、です」
「日野さん? 日野さん!?」
「すやぁ……」
あっという間の出来事です。
日野さんの声から力が抜けてきたかと思うと、一瞬にしてとろけたような顔をして寝息をたて始めました。
よく食べてよく動き、そしてよく寝る。
実に日野さんらしいですが、これはいくらなんでもあんまりです。
もしかしかすると私が酷い目にあっているとの心配から駆け回り、心身ともに消耗していたのでしょうか。
突然の事態に困り果てていると、畳みかけるように廊下に足音が響きます。
今の状態を見られでもしたらことです。
この状況を打開するにはいったん日野さんを横におろし、私が起き上がって彼女を抱きかかえてここを去ることですが……日野さんを横におろして立ち上がろうとした瞬間を目撃されれば、私が日野さんに不埒な行為をしていると勘違いされかねません。
どうしたのもかと考えあぐねているうちに、ついに足音の主が姿を現してしまいました。
「あら、CPのプロデューサーさん。こんにちは」
「……ああ、武内か。元気そうだな、俺は元気です」
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