過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
1- 20
172: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/03(金) 20:44:09.94 ID:cn/ymcwe0
――

――――

――――――――



「そういう事情があったんですね、本当に良かったです! プロデューサーが女の人に騙されていなくて安心しました!!!」

「私が不甲斐ないせいで、問題のある女性となし崩しで付き合うのではないかと心配され……それが元に妙な噂が流れ、日野さんにご迷惑をかけてしまい申し訳ありません」

「いえいえ! 私が勝手に心配しただけですから、こちらの方こそ!」


日野さんはあれだけ疲れていたのに、ほんの数分仮眠をとっただけで回復されたようです。
若いとは羨ましい……日野さんは規格外ではありますが。

ともあれ、今起きていることを私が知っていることと、それに推測を加えながら説明することができました。
その結果お互い頭を下げ合うのですから実に日野さんと私らしいと、先ほど感じた寒気を和らげる温かい気持ちになります。


「しかしプロデューサーをそんな風に心配している人たちがいるんですね……わかります!!!」

「わ、わかるのですか」


日野さんにまで、それも気持ちいいぐらい断言されて思わず失笑していまいました。


「プロデューサーはお仕事についてはそうそう騙されないと思います。けど……こう、ウッフン、アッハンな女性にすごく近づかれて困って断っているのに、されるがままになりそうなイメージとか、困っている女性の悩みを聞いているうちに逃げられない状態になってそうなイメージがあるんです!!」


確かにそういう場面にあうと、私は戸惑ったり相手の女性にズブズブとはまって逃げられないかもしれません。
しかしそういう女性は私などではなくもっとカッコイイ男性や、頼りがいのある人を狙うものでしょう。


「ハッ、そうでした! 私知っています! さっき聞きました! 問題のある女性と結婚しないですむ方法を!!!」

「それは、なんでしょうか?」


もしかすると、私を心配してくださっている方たちに安心してもらえるかもしれません。
それに私も男ですから、純粋に気にもなります。

よほど会心の案なのでしょう。
日野さんは笑顔のまま大きく息を吸い――


「私と結婚することです!!!」


――太陽のフレアを放射しました。


「日野……さん?」


予想外の人物の予想外の答えに、燃え尽きて真っ白になりそうです。
しかし私の気力を薪としてくべたのか、日野さんの熱は増すばかり。


「日本は重婚というものが禁止されているとかなんとか! だから私がプロデューサーと結婚していれば安全です! 17歳です!」


結婚は目的ではなくて手段なのですか。
少し安心しましたが、年頃の乙女が結婚を手段とするのも大問題です。


「私の年齢だとお父さんお母さんの許可が必要だけど、それも大丈夫です! 二人とも、プロデューサーのこと誠実で体もしっかりしていると褒めていました! プロデューサーにタックルすることは禁止されていましたが、結婚した後ならいいですよね!? 大好きなプロデューサーと結婚すると良いことずくめです!」

「……ところで結婚ってどうやったらできるんですか?」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
340Res/403.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice