過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/02/11(土) 16:49:39.48 ID:u9Op5e3S0
「どれぐらいの期間付き合ってたの?」

「一年と……半年ぐらいです」

「けっこう、長いね」

「え、ええ」

「それで、どちらから告白したの? 相手の人のどんなところが好きだったの? 今でも連絡取ってるの? なんで長続きしたの?」


平坦であった声が乱れ始め、熱がこもる。
年頃の少女だ。身近な異性のそういった話に興味を持つのは別に不自然な事じゃないのでしょう。

もっとも、渋谷さんの興味を持つ姿勢はやや不自然に思えますが……


「相手の方から……になりますか」

「なんだか歯切れが悪いね」


歯切れが悪くならざるを得ない内容ですから。
酔って同僚に話すならともかく、女子高生に聞かせる話では――


「妙に周りの人にお酒を勧められて潰れてしまって、目が覚めたら女性の部屋だったとか?」

「……ッ!?」

「なんとなくそんな光景が思い浮かんだんだけど……当たりみたいだね」


真相をあっさりと言い当てられ思わず息をのむ。
女の勘という言葉がありますが、それを目の当たりにする度に背筋が凍る思いをします。
まして、それがまだ十五歳の少女となれば言わずもがな。


「で、付き合わざるを得ない状況だったから付き合った。別に相手のことが好きだったわけじゃないってことだよね?」

「……いえ。好きか嫌いかで言えば好きだと断言できる程度には、好意を持っていました」

「……………………ふーん」


渋谷さんの声が跳ね上がったかと思うと、一瞬にしてまた平坦な声に戻ってしまいました。
好意を持つ者同士が結ばれる話は年頃の少女が好む類いだと思うのですが……わからないものです。


「ただ、彼女と付き合うことを願っていたわけではありません。私とはまるで違う視野を持っていることを尊敬していて、面白みの無い私に何かと話しかけてくれたことに感謝はしてい

まして……良き友人を持てたと思っていました」

「プロデューサー……多分その人、色んな方法でプロデューサーにアプローチしたけどまるで気づいてもらえなかったら、周りの人に協力してもらって強引な手に出たんじゃないの?」

「はい。付き合い始めてから教えてもらいましたが……なぜ渋谷さんがそれを?」

「別に。プロデューサーは昔からプロデューサーなんだなって」

「は、はあ」


当然ですが大学生であった私はプロデューサーではありません。
346に入社して数年経ってからなのですが。


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