過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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46: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/02/18(土) 10:46:28.79 ID:NfQFDkL+0
「……本当に?」

「ええ、本当です」

「え、えへへ」


穏やかに笑うその姿を見て、これでよかったという思いと同じぐらい早まったのではないかという気持ちも芽生えましたが……いくらなんでも五年も私を想い続けることは有り得ないので、これは杞憂に過ぎないでしょう。


「あ……でも」

「どうかしましたか?」

「我慢できなくなったら……五年経ってなくても、いつでも私を呼んでいいから」


少しでも早く結婚したいという考えなので――


「未成熟な私も……成長した私も……全部全部、味わってほしいから」


――――――――――はい?


「し、白坂さん?」


一瞬、世界が真っ白に染まりました。

真っ白となった世界に絵の具が少しずつこぼれ、真っ先に描かれたのは心配そうに私を見つめる小柄な少女――いい子なんです。誰が相手であってもこの子はいい子なんですと胸を張って言える子なんです。
多少エキセントリックなところはありますが、周りの人を心配ができる優しさがあり、控えめではありますが自分の意志だってちゃんと伝えられるそんないい子なんです。

だからこんなこと言うはずが――


「プロデューサーさん……彼女がいなくて、たまってるでしょ? 私が発散してあげる、から」


……いつまでも子どもじゃないんですね。
別に悪いことではありません。
彼女の優しさや、控えめでありながら確固とした意志が損なわれたわけではないのですから。


「プロデューサーさん? プロデューサーさん?」


大人になって急に性の知識をつけるわけじゃないことぐらい、自分にあてはめればわかることでした。
成長するに従って少しずつ身につけるのです。
白坂さんは今、大人と子どもの中間にいるということでしょう。
そしてその時分は、性の知識が偏りがちなものです。


「あ……もう行かないと。じゃあね、プロデューサーさん」


頬に柔らかな感触がします。
サラサラとした髪も同時に触れて気持ちがいいです。
きっと、海外のドラマのワンシーンを見て真似たのでしょう。
真似から始めて、その後に本当の意味を知る。
いいことではないですかははははははははははははは―――――――――はぁ。


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