過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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49: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/02/18(土) 10:49:15.94 ID:NfQFDkL+0
「プロデューサーさん……」

「……なんで、しょうか」

「それ……よく見たいんです。すみませんが膝を着いてもらえますか」

「はっ、はい」


14歳とは思えぬ感情の起伏が無い平坦な声に空恐ろしさを覚え、言われるがままに膝を着きます。
彼女は私の肩と首をつかみ、ゆっくりとキスマークを観察しようとのぞきこみ――


「んちゅ…………んんっ」

「!?」


首に走るなめらかで暖かな感触。
それが何であるのか、前の経験から間をおいてないため今度はすぐにわかりました。
今朝の二の舞になってはならないと慌てて立ち上がります。

しかし輿水さんはその細い腕で精いっぱい私をつかんでいたため、輿水さんの軽い体も浮き上がって着いてきてしまいました。
それなのに輿水さんは、自分の体が浮き上がったことなどまったく気にすることなく、一心不乱に私に吸い付き続けるのです。

絶えず奔るくすぐったさと否定しえない快楽。
その二つを、自分にあそこまで自信を持つアイドルが、プロデューサーである私にここまで夢中になっているという背徳感が増幅させる。

耐え切れず膝を着いたところで、ようやく輿水さんは私を解放してくれました。


「ちゅっ……ちゅぱ……ふぅ。キスマークは……半分しか上塗りできていませんね。もう一度――」

「ここ、輿水さん。落ち着かれてください」


手を伸ばしてきた輿水さんから、膝を着いたままなのに転びそうになりながら距離を取ります。


「……フフーン。まあこのボクにここまでしてもらうなんて、プロデューサーさんには少し刺激が強すぎたようですね」


そんな私の姿が面白かったからか、あるいは彼女が気に入らなかったキスマークを半分でも消すことができたからか、いくぶんか機嫌を直されたようです。


「現場に向かう時間ですし、今日はこのぐらいにしておいてあげます。鏡を見るたび、手で押さえるたびに、カワイイカワイイボクのことを思い出してください。そうすれば他の女性にアプローチしようだなんていう無駄な考えをしないですみますから」

クルリと背を向けそう告げる彼女の横顔は、頬は淡く紅に染まり、唇に添えられた人差し指は綿密な計算結果で弾き出されたかのように魅せる最適な位置にあり、細められた濡れた瞳は長いまつ毛で飾られている。

――立ち去るその姿は、カワイイと表現するにはあまりにも妖艶でした。


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