過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2017/02/25(土) 08:10:09.44 ID:WJENpIb/0
何が違うのかと訊きたいところですが、あまり話したくないことなのか強引に話を戻されました。
まあ信頼はしてくれているとのことなので、いいことなのでしょう。
「えっと、面倒見がいいこと、猫好きであること、そしておっぱいが大きなこと!」
「……三つ目も加えるのですか」
「当然にゃ! あ……でもこれって」
もはやどこか遠くの世界のように感じながら、かろうじて抗議の意思を示すもののあっさりと流され悲しみを噛みしめていると、前川さんが顔をうつむかせながら体をくねらせ始めました。
「Pチャンの理想の結婚相手って……みくになるんだね」
「いえ、その……」
雲行きが怪しくなってきた、まさか前川さんまでと一瞬思ったものの、どうやらそれはうぬぼれが過ぎたようです。
「ごめんねPチャン。みくはトップアイドルになる夢があるから、Pチャンと結婚するわけにはいかにゃいの。みくのおっぱいを見るだけで我慢してほしいにゃ」
告白したわけでもないのに振られはしたものの、ここ最近の妙に緊迫した流れとは違い正直安心できました。
「それは残念です。前川さんと結婚できれば幸せな毎日だったでしょうに」
「あ、でもみくがトップアイドルになった後なら話は別にゃ! Pチャン自身のためにもみくを一日も早くトップアイドルにするんだにゃ」
「ええ、今まで以上に頑張らせてもらいます」
「そ、それはダメにゃー。Pチャンが無理して体壊したらトップアイドルになっても結婚してあげないから!」
自然と頬がほころび、ついには肩が震え始めてしまいました。
私の結婚について、ここまで愉快でリラックスしながら話せたのは初めてかもしれません。
「はい。ではほどほどに頑張らせていただきます」
「よし! じゃあみくはそろそろ衣装合わせに行ってくるから」
そう言うと前川さんは軽快で、かつ機嫌の良い足どりで去って行きました。
今朝様子がおかしかった私の確認ができて、心配の種が無くなかったからでしょう。
私の方は以前として重大な悩みを抱えたままですが、前川さんとの会話で幾分か気がまぎれました。
仕事に集中することにしましょう。
「フフ……フフフフフフフ」
「トップアイドルになったら……約束したにゃ♪」
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