過去ログ - 凛の片恋 -SS速報VIP

過去ログ - 凛の片恋

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12: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:31:46.24 ID:xqESoq4cO
「どうしました？」

「かよちんのお見舞いのお土産に、穂むらのお饅頭買って行こっかなって…」

「それはいいアイデアですね。それなら…今から一緒に行きましょうか。」

13: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:32:13.66 ID:xqESoq4cO
帰路につく四人。

海未は気を遣い、ひとりきりの一年生の相手をする。

「最近は特に暑いですね…。凛の体調は大丈夫ですか？」

14: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:32:45.01 ID:xqESoq4cO
「で、でも、ちょっと厳しいところもやっぱり必要だと思うよ！」

「凛は中立的ですね。将来世渡り上手になれそうです。」

「う、うまいことフォローできないだけにゃー…」

15: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:33:13.77 ID:xqESoq4cO
そんな会話をしているうちに、目の前は穂乃果の家だった。

「じゃあ私は衣装作りがあるから。みんな、また明日！」

ことりは先に三人から離れる。

16: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:33:47.13 ID:xqESoq4cO
「いらっしゃい。今日はどうしたの？」

「えっと…お饅頭を買って行こうかなって。」

「あらそう！嬉しいわ。持って行きなさいって言いたいところだけど、ゴメンね、半額で許してね。」

17: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:34:18.33 ID:xqESoq4cO
花陽の家のインターホンを押す。

応える花陽の母親の声は、もはや聞き慣れている。

「どうぞ、上がって上がって。」

18: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:34:49.70 ID:xqESoq4cO
「かよちーん、入るよー」

「はーい。」

見慣れた扉の先には、見慣れた部屋。

19: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:35:18.53 ID:xqESoq4cO
「大丈夫だよ！みんなかよちんが戻ってくるの待ってるよ！」

「そっか…」

「元気出して！ほら、楽しい話しようよ！」

20: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:35:49.14 ID:xqESoq4cO
幼馴染同士だと、会話もよく弾む。

不在だった二日間の話だけで、小一時間は潰せる。

「私、二日も休んじゃったから、今週の練習は出れても明日しか出れないなぁ。」

21: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:36:23.42 ID:xqESoq4cO
「り、凛、別の人と行く約束したんだ。ごめん…」

「別の人？」

「うん…」

22: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:36:55.31 ID:xqESoq4cO
ボーイッシュな幼馴染の乙女な一面を惜しげも無く見せられ、花陽は嬉しくなる。

「へぇ…そうなんだ。」

「恥ずかしいよ…」

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