過去ログ - 凛の片恋 -SS速報VIP

過去ログ - 凛の片恋

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31: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:42:27.60 ID:xqESoq4cO
話しかけられることはわかっていたのに、それでも凛は少し驚く。

「海未ちゃん…」

「よろしければ…一緒に。」

32: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:43:03.63 ID:xqESoq4cO
「涼しいね～」

「ええ…」

冷房の効いた部屋で、ふたりきり。

33: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:43:32.25 ID:xqESoq4cO
「からかってなどいませんよ。そう思ってるんです。」

「もう！怒るよ！」

「そう言いつつ、口元は緩んでますよ。」

34: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:43:59.62 ID:xqESoq4cO
「えっ…」

「最近、なんだか普段の凛と違いますよ？」

「き、気のせいだよ…」

35: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:44:28.07 ID:xqESoq4cO
「う、海未ちゃんは最近どう？夏バテとかしてない？」

「私ですか？」

「そう！海未ちゃんもがんばり屋さんだから！」

36: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:44:57.30 ID:xqESoq4cO
ふたりだけの時間を相手から作ってもらえた。

それだけで、凛は舞い上がっていた。

いつもの部室が、特別な場所になる。

37: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:45:24.43 ID:xqESoq4cO
「…日も落ちてきましたね。」

気がつけば日暮れ。

「そうだね…」

38: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:45:54.07 ID:xqESoq4cO
夕陽に照らされて淡い赤の通学路。

どこか超現実的な空間が、凛の気分を変える。

「いいですね…。夏の夕方は風情があります。」

39: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:46:23.43 ID:xqESoq4cO
「では、また明後日ですね。」

「うん！楽しみ！」

「私もですよ。」

40: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:46:51.85 ID:xqESoq4cO
その晩。

暗い部屋で電話をかける凛。

「もしもし…かよちん？」

41: ◆D9XcCaCA4M
2017/02/11(土) 18:47:20.98 ID:xqESoq4cO
「ことりちゃん？」

『おしゃれなら私よりもことりちゃんの方が…』

「…わかった。ありがとう。」

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