過去ログ - ガヴリール「なんかムラムラする」サターニャ「えっ」
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9: ◆NDD5HaAhTA[saga]
2017/02/12(日) 10:27:18.49 ID:HgKyuygG0
その夜、片方の一方的な情欲から始まった交わりは一晩続いた

お互いに生娘であり、どこかぎこちなかった所作も知識がそれをカバーした

長く続いていたガヴリールの性へ渇望が容赦なくサターニャに襲いかっていく

自由を奪われながら必死にもがくサターニャの抵抗も、ますますガヴリールへ燃料を注ぐことになった

数時間経った頃だろうか、いつの間にかサターニャも行為を受け入れていた

不本意に初めてを奪われたショックから朦朧とした精神

そんな状態の中、ひたすら繰り返され与えられる精密な快楽に、彼女は抗い続けられるほど強くはなかった

命令ではなく自ら目の前の憎き宿敵へお返しをしようと動いた、方法などわからない、本能のまま

それは、つまりガヴリールの不完全な、いや完全だったが堕落によって弱化した魔法が解けていることを示す

だが、気付かない、気付こうとしない

あくまでサターニャは被害者なのだ、快楽に流され率先して応えている愚かな自分に目を背けたくなる

倒錯的だ、わかってるのに知らないふりは絶妙なスパイスとなるのだ

聡明であるはずのガヴリールも当然、情事が相関的なものとなった瞬間に理解した

一瞬、この事実を突き付け、さらに優位に立つ考えがよぎる

しかし直ぐ却下とした、無粋だ

眼下のサターニャは覚束ない手つきでなんとか対等になろうとしている

そんないじらしい相手を追い詰めて萎縮させるのはあまりにも意地が悪い

元々は自身の身勝手さが引き起こした事態だ、さすがの堕天使も後ろめたさを持たないほど堕ちてはいなかった

そして、そう思い至ったことはサターニャへ一抹の愛しさを抱いていることを自覚させた

以前からか?もしくはこの営みで生まれた仮初のものか?

どう思考しようと答えが出ることはない、ただ愛を感じたのは真だ、少しばかり浄化された心地がする

人間界へ来たばかりの初心を悪魔に喚び起こされるとは皮肉なものだ

感謝を込めて、愛撫してやる

天使と悪魔、抱擁、接吻、聖書の一節かのような光景だ

明けた空から差し込む光が、二人を我に返し、永遠に続くと思われた感覚へ終わりを告げる


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