過去ログ - 金髪「お前の話、超同人誌すぎだろw」男「そうですか?」
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名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:07:39.48 ID:uQpsctFhO
「こんばんわ。男くん、今日はどうしたの?」
「新しい本、読みたくなって。また、オススメを教えて欲しいなって、思って…」
「うふふ。そうなんだ、じゃあこれなんてどうかな? 今の気分にぴったりだと嬉しいけれど」
「ウッス…」テレ
放課後の図書室に何時も残っていた上級生。
丸い野暮ったい眼鏡をかけた、影が薄くて記憶にあまり残りにくい女子生徒。
でも、
好奇な視線と悪意的な噂から逃げ場所を探してた俺にとって、彼女はもう女神当然だった。
彼女だって俺の噂を耳にしているはず。
俺のような背の高い生徒なんてそう居ない。だから、邪険にされたって仕方ない。
でも、
「あ。そうだ男くん、君ってば同人誌は知ってる? 商業誌ではなくて、個人誌。そこにはたくさんの自由があって、色んな物語ができるんだよ」
彼女は何時だって俺の側に居て、たくさんのことを教えてくれて、その優しさは暖かった。
でも。
それも今では届かない過去の想いだった。
「……嘘だろ」
彼女が自殺したと知ったのは【俺がバスケ部に復帰し、やけにモテ始めた頃だった】。
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