過去ログ - 魔王「この空とともに旅をしよう」
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14: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/13(月) 00:36:03.88 ID:Q8G1HzKN0
勇者「俺たちの中に魔王サイドのスパイがいるとでも言うのか? そんな陳腐かつチープな心理戦に惑わされるとでも思ってるのか!」

門番「クフフ。ではある男の話をしよう」

戦士「……」

門番「ある男は衛兵として王宮に仕えていた。その剣術は王国一とも言われ、王宮でも特に国王陛下の警護を任されることが多かった」

門番「ある男には一人の友人がいた。同じく衛兵として王宮に仕え、剣術こそある男に劣るものの、武術ではなかなかの腕前を誇る奴だった」

門番「ある時、ある男に魔王討伐隊に加わらないかという打診があった。ある男は名誉ある打診に感激しながらも、国王陛下をお守りできなくなることに不安を覚え、その友人に相談した」

門番「ある男曰く、『魔王討伐隊に参加したいが、国王陛下の警護が気がかりだ。そこで、そなたに国王陛下の警護を一任したいが、受けてくれぬか?』。友人は魔王討伐の話を初めて聞いた様子だったが、ある男の要請を快諾した」

門番「ところがその友人は、その後、ある男の事実無根の噂話を王宮内に流し、魔王討伐隊への参加を白紙撤回させたのだ」

門番「事実無根の噂話の影響はそれだけにとどまらず、ある男は王宮警備の任からも外されてしまった」

門番「その後伝え聞いた話では、その友人が魔王討伐隊に加わったという」

門番「……戦士として、な」


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