過去ログ - 魔王「この空とともに旅をしよう」
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92: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 01:53:36.54 ID:rk//pNLX0
−−−−−−−

司祭「ずぶ濡れじゃないですか、どうされたんですかの?」

男「いや、まさか晴れている日に水しぶきを浴びるとは思わなかったもので……」
以下略



93: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 01:55:31.85 ID:rk//pNLX0
司祭「さあ、手拭いです。使ってください」

男「ありがとうございます」フキフキ

男「あの、ところで、この町は……?」
以下略



94: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 01:56:48.20 ID:rk//pNLX0
男「ええ、隣国から来ましたが……」

司祭「隣国……鉱山の国ですかの」

男「ええ」
以下略



95: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 01:59:00.33 ID:rk//pNLX0
司祭「三傑によって魔王が滅ぼされるまで、この王国や鉱山の国を含む教圏では、一人のトップ、教皇聖下が全ての教会を統率していました」

男「それは知っています」

司祭「しかし、魔王討伐に参加した僧侶、つまり今の大神官様によって、教会が腐敗していることが明らかにされたのです」
以下略



96: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:02:02.54 ID:rk//pNLX0
司祭「簡潔に言えば、そういうことになります」

司祭「しかし、問題はどのように糾弾したかでしての」

男「国王を味方につけるため、魔王討伐の報告を兼ねて国王にお伝えしたのではないですか?」
以下略



97: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:04:17.80 ID:rk//pNLX0
男「しかし、それでは王国内で教会に対する暴動が起こったのではありませんか?」

司祭「暴動が怒る直前という微妙なタイミングを逃さず、大神官様は立ち上がったのです」

男「立ち上がったところで、教会に対する怒りは収まらない気がしますが」
以下略



98: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:07:22.55 ID:rk//pNLX0
司祭「民の声を背景に、教皇聖下の影響力を王国内から排除し、新たに大神官として王国内の教会全てを統率する立場に就きました」

男「教会のトップが変わっただけではないのですか」

司祭「全く違います」
以下略



99: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:09:48.28 ID:rk//pNLX0
司祭「教会の領地や寄付によって得られた収入は、教会から各地の神殿に分配され、各地の神殿はこの資金を各地の民に役立つよう使うことが義務付けられました」

男「役立つこととは一体……」

司祭「雨の少ない地域にある神殿では教育施設を作り、ため池や運河を作る技術を広めました」
以下略



100: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:12:00.28 ID:rk//pNLX0
男「ですが……それなら、何で王国は混乱の真っただ中なのでしょう」

司祭「貴方は、この王国でいくつの町を巡ってこられましたかの」

男「王都とこの町だけですが……」
以下略



101: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:13:11.17 ID:rk//pNLX0
司祭「そういう世界では、民の暮らしが良くなればそれに異を唱える者などおりません」

男「そうだったのですか」

司祭「我々教会は、祈ることと伝えることしかできません」
以下略



102: ◆FqOZ7jTRCo[saga]
2017/02/20(月) 02:14:40.98 ID:rk//pNLX0
男「ところで、この町は一体……?」

司祭「ほっほっほっ、そうでしたの」

司祭「そもそもの話として、ここは町ではありません」
以下略



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