過去ログ - 【ミリマス】午前五時よりの使者(なおしほ)
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11: ◆qKhJzPKZxI[sage]
2017/02/13(月) 21:52:48.86 ID:IfE//nEu0
「奈緒さんのことだから結局朝早くから劇場に来るんだろうなぁと薄々思っていました。そうしたら案の定……」

志保の読みは当たった。内心当たって欲しくなかったに違いない。

「あはは……お見通しやったか。あ、でも何で志保来たん? 私が来るのは予想していたとしても志保が来る必要はないやん」
「ボイスレッスンがあるので少し早めに来ました。……あと駄目な先輩のコンディションを心配するのは後輩の役目ですから」
「誰が駄目な先輩やねん!」

ツッコミを入れながら奈緒は考えていた。
レッスンは正午少し前からのはず。少し早めにしては早過ぎる。
そう奈緒は思ったが、あえて聞かないことにした。
理由はどうあれ、自分以外の誰かが来てくれたという事実が物凄く嬉しかったからだ。

「まぁええわ。ありがとうな、志保」
「……別に。奈緒さんがしっかりと仕事するならそれでいいですから」

そう言いながら志保は奈緒の正面の席に座った。
広い楽屋に少女二人。空はまだ夜と朝の境界線。実に静かな世界だった。



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