過去ログ - 【ミリマス】午前五時よりの使者(なおしほ)
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22: ◆qKhJzPKZxI[sage]
2017/02/13(月) 22:04:27.43 ID:IfE//nEu0
奈緒の要望に応えて志保はカバンの中から一冊の本を取り出した。
常にカバンに入れてあるお気に入りの一冊の絵本だ。
この絵本の朗読をするのは志保の弟が小さいころに読み聞かせて以来だった。
表紙をめくり、一呼吸入れてから最初の一文を口に出し始めた。

「あるところにうさぎの王国がありました。……え?」

志保の疑問は物語に対してではない。本に半分隠れている、膝の上の主に対してのものだった。

「すぅすぅ……」

安らかな顔で奈緒は寝息を立てていた。

「……呆れた。まだ始まってすらいないのに」

文句は言いつつも、怒りはない。今日のこれからを考えると今は寝てもらったほうがいい。
自らの膝の上という点はどうかと思ったが。



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