過去ログ - 【ミリマス】午前五時よりの使者(なおしほ)
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24: ◆qKhJzPKZxI[sage]
2017/02/13(月) 22:06:27.21 ID:IfE//nEu0
そうは言うものの、志保も繋がれた手を積極的にほどこうとはしなかった。
奈緒の手は暖かく、まるで子供が眠いときに体温が上がっていくようだった。
志保は小さいころの弟も眠くなるとそうだったなと思い出す。
奈緒と同じく、弟が志保の手を離そうとしなかったことも。

膝の上には奈緒の頭、志保の左手に奈緒の右手。
おかげで志保は身動きが取れなくなってしまった。
絵本を開こうと手を伸ばしたが、やめた。
突然訪れた静寂の世界に聞こえるのは一定のリズムで紡がれる奈緒の寝息。
まるで奈緒が志保を眠りの世界へ誘っているかのようだ。

奈緒が眠ってから十分ほど。志保もまた眠りの世界へと旅立った。無論、奈緒の手を握りながら。



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