過去ログ - 【ミリマス】モテないプロちゃんの救済技法
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:23:53.79 ID:+rctxQ9x0
===

 まず、一番最初にハッキリさせておかなきゃダメなのが、
 ウチのプロちゃんは圧倒的な非モテ人間だっていうことだ。

 でも、そーゆーことを私が言うと「またまた御冗談を」なんて言っちゃう輩がいるのも事実なんだよね。

 だってプロちゃん、仕事先ではしょっちゅうカワユイ女の子たちに囲まれてるんだもん。
 事情を知らない人から見れば、それはまさにこの世の春か桃源郷。妬まし嫉まし羨ま死刑! ってなものだ。

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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:26:32.34 ID:+rctxQ9x0

 でもでも実は、それってまったくおーきな勘違い。

 だってプロちゃんはアイドル事務所のプロデューサー――だからプロちゃんって私は呼んでるワケだけど――
 蜜を吸うために花に群がる蝶もかくやと、女の子たちが彼の周りに集まっているのはごく自然なことだったのです。
以下略



3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:29:04.01 ID:+rctxQ9x0

 ……そりゃ、日頃からプロちゃんは皆にたいして優しいよ? 

 どれだけ過密なスケジュールでも、暇を見てはレッスンしてる私たちのところにやって来て差し入れを置いてってくれたりさ。

以下略



4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:37:12.62 ID:+rctxQ9x0

 でもでもだけど、だからこそ! プロちゃんは女の子にモテちゃダメなのです! 
 ……う、うん? 違った。プロちゃんは女の子にモテちゃいないのだ!

 だってだって、あの人担当してるアイドル全員にそんな感じだもん。
以下略



5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:41:46.57 ID:+rctxQ9x0
===

 でもって、その、なんだー……私の持ってる鞄の中には、そんな日頃の感謝を込めた、特製手作りチョコがあるわけだけど。

 今日という日に限っては、朝から今までプロちゃんの周りに、いつでも誰かが一緒にいたワケね。
以下略



6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/02/14(火) 06:46:42.10 ID:+rctxQ9x0

 だから、他の子と一緒に渡すのはパス。「茜もチョコをくれるのか? ありがとう」なんて風に、
 茜ちゃんを『その他大勢』と一括りにした感謝とスマイルだけじゃ、等価交換なんて成立しないって話だよ。

 その為にも彼が一人っきりになる瞬間というやつを、私はジッと待つしかなかったの。
以下略



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