5: ◆yZNKissmP6NG[sage]
2017/02/14(火) 19:15:10.39 ID:XdM+YPyno
果南「――わかってるの?」
鞠莉「なにが?」
質問で返しながらも、鞠莉の顔には薄い笑顔が張られている。
それだけでわかってしまった。
彼女が、すべてを理解していることを。
果南「私たち、もうすぐ卒業でしょ!?」
そんな不気味な余裕が無性に腹立たしくて。
自分でも驚くくらいに声が荒ぶる。
果南「なんで今なの!? 今まで、ずっとずっと友達としてやってきたじゃん!」
果南「わかってるんでしょ!? 私が、鞠莉が、私たちが――」
鞠莉「そうね。離れ離れになるわね」
果南「っ!」
憤る私を馬鹿にしてるのかってくらい、鞠莉の顔から余裕は消えない。
果南「でも、それなら!」
鞠莉「でも、じゃなくて。だから、よ」
果南「え?」
鞠莉「離れ離れになるから。だから、このままの関係じゃ嫌だったの」
鞠莉「ちゃんと、はっきりさせたかったのよ」
果南「――――」
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