過去ログ - 千早「Dear……」
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15: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:36:01.87 ID:YuI0VY3M0
本当は、プロデューサーを引き止めたい。

『行かないで』って言いたい。

『私のそばからいなくならないで』って言いたい。
以下略



16: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:36:52.11 ID:YuI0VY3M0





以下略



17: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:38:11.70 ID:YuI0VY3M0
今までの私は、この気持ちを伝えることができなかった。

直接切り出そうとすると、なんだか気まずくなってしまいそうで。

たとえ話せそうな雰囲気になっても、恥ずかしくてうまく話せない。
以下略



18: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:38:53.08 ID:YuI0VY3M0
こうやって前日になっても、私の決心は固まらなくて。

喉元まで出てくる言葉も、彼の前では出せなかった。

プロデューサーと大した話もせず、事務所を出た私。
以下略



19: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:39:37.19 ID:YuI0VY3M0



でも、この想いを伝えないままなんて、もっとできない。

以下略



20: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:43:03.87 ID:YuI0VY3M0
こんなに辛い思いをするくらいならいっそ、彼のことを嫌いになってしまいたい。

こんなに苦しい思いをするくらいなら、彼のことなんて忘れてしまいたい。

でも、私には……そんなことはできない。


21: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:44:03.22 ID:YuI0VY3M0
それだけ私の中で、彼という存在が大きなものだから。

ずっと一緒にいたいと、初めて思えたひとだから。

それだけ私は、プロデューサーのことを大切に思っているから。
以下略



22: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:45:00.93 ID:YuI0VY3M0
「よしっ……もう一度」

スマートフォンの電源をつけ直す。

私はメールの作成画面を閉じて、通話画面を開いた。
以下略



23: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:45:49.44 ID:YuI0VY3M0
数回の深呼吸。

……伸ばした指は、今度はちゃんということを聞いてくれた。


以下略



24: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:46:33.55 ID:YuI0VY3M0
『千早か。どうかしたのか?』

「いえ……大したことでは、ないのですが……」

「その……少し、声が聞きたくなってしまって」
以下略



25: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:47:18.98 ID:YuI0VY3M0


考えたくなかったけれど、やはりプロデューサーはいなくなってしまうのだ。

たかが一年。
以下略



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