過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/02/18(土) 22:54:32.43 ID:bzhgeXks0
マリベル「それじゃ あたしは もう 行きます。」
それは少女が人魚との会話を終えて船長室を出ようとした時のこと。
アニエス「なんだか 辛気臭い話ばっかりで ごめんなさいね。」
マリベル「いえ いいんです。」
アニエス「ここには 2 3日 滞在する予定だから 良かったら また 遊びにいらして。」
マリベル「ええ。今度は アルスと 一緒にね!」
そうして少女が踵(きびす)を返した時だった。
*「ふみゃ〜お。」
一匹の茶虎猫が船長室へと駆けてきた。
マリベル「あら?」
アニエス「その子は この辺りを いつも うろついてるの。」
アニエス「ときどき こうして やってきては 夫がかわいがってるんだけど……。」
寄ってきた猫を拾い上げ、人魚はゆっくりとその背中を撫でる。
マリベル「……やっぱり ミントちゃんのことが 気がかりなんですか?」
アニエス「…どうして そのことを?」
少女の口から出た思わぬ言葉に人魚は目を丸くする。
マリベル「…さっき 食堂で 聞きました。」
マリベル「結局 そのネコちゃんとは 会えずじまいで 落ち込んでるって……。」
アニエス「……そう。」
遠い記憶を呼び起こすように人魚は俯き、黙り込んでしまった。
アニエス「…………………。」
マリベル「……アニエスさん?」
アニエス「あっ ごめんなさい…。」
少女の呼びかけに我に返ったのか、人魚はポツリポツリと自分へのお守りとして残された飼い猫のことを語りだした。
アニエス「……あの子は ずっと 夫の帰りを待っていたの。」
アニエス「いつも いつも 同じ場所に 何時間も 座っては 夫が消えた海の方を 見つめていてね。」
アニエス「私が この体に なってからは わからないけど その後も ずっと あそこで 待っていたんじゃないかと 思うわ。」
アニエス「…………………。」
アニエス「きっと 夫とは 強い 絆で 結ばれていたのね……。」
そう言って人魚はまた、寂しそうに笑うのだった。
…………………
……………
………
…
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