32:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:55:20.76 ID:RX1KQGX/0
海未「……そうですね。この距離において弓では貴方を倒せないでしょう」ドサッ
海未「しかし、私の獲物は弓だけではないのです」シャリンッ
曜「日本刀……?」
33:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:56:04.70 ID:RX1KQGX/0
曜(きっと剣術もかなりのものなのだろう……構えた姿だけで強者だと分かる。でも、)
曜「もちろん、倒しますよ。たかだか刀一本握っただけですからね」
海未「たかだか刀一本、と言いますか……面白いですね。ならば我が秘剣、その身で味わうがいい!」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:56:33.18 ID:RX1KQGX/0
曜(来るッ!)
海未「ハアッ!」ズバァッ!
曜(ここだっ!)
35:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:57:24.22 ID:RX1KQGX/0
………………
海未「ゴホッ、太刀筋が読まれるなんて……まだまだ鍛錬が足りないというわけですか」
曜「それは違いますよ」
36:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:58:02.99 ID:RX1KQGX/0
海未「……雇い主のことならば吐く気はありませんよ」
曜「そうじゃなくて……最初、どうして千歌ちゃんじゃなくて私を狙ったんですか?」
曜「最初に狙ったのが千歌ちゃんならきっと私は反応できなかったと思います」
37:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:58:42.23 ID:RX1KQGX/0
海未「ハァ…そこまで読まれているなんて、私は本当に未熟ですね」
海未「……羨ましかったんだと思います」
曜「羨ましかった?」
38:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:59:19.72 ID:RX1KQGX/0
海未「それからというもの、ひたすら修練に明け暮れる日々を送りました。もう守るものもいないというのに……」フフッ
海未「だから貴方が羨ましかったんです。守るものがいることとそれを失う恐怖を知らないでいる貴方が」
曜「海未さん……」
39:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 22:59:55.83 ID:RX1KQGX/0
曜「私の、理由……」
海未「私は知りました……彼女を失ってから、やっと」
海未「貴方も知る時がくるでしょう。それがいつになるか分かりませんが、闘っていればいずれ」
40:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 23:00:21.87 ID:RX1KQGX/0
曜「……対象、討伐完了」
曜「殺すだけの拳に意味は無い。殺せぬ拳に価値など無い」
曜「私の拳は何の為に……」
41:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 23:00:56.94 ID:RX1KQGX/0
────────
(放課後)
曜「ひーっ、水泳部の練習が長引いて待ち合わせに遅れちゃったよー」タタタ
42:名無しNIPPER[saga]
2017/02/15(水) 23:01:56.97 ID:RX1KQGX/0
親愛なる曜へ
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