過去ログ - モバP「理想のアイドルが欲しい」
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10:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 23:03:44.30 ID:gv0pEbdy0


プロデューサーさんを建物の中で見た記憶から、いそうな場所を探す。


そして走り回った果てに、彼はいた。立ち入り禁止の鉄扉の前、廊下の突き当り。いつも通りのスーツ姿、でもこちらに背を向けている。


私は決心して、彼に近づく。


そのうち、小さな話し声が聞こえてくる。壁越しに誰かが喋っているのかと思ったそれは、全て廊下の隅のプロデューサーさんから漏れているものだった。


「プロデューサーさ……」






「可愛い可愛いとっても可愛いよ、今日の衣装も最高だ、本当にかわいいよ、ごめんね、僕がダメなばっかりにきみの初ライブを台無しにしてしまって、みんなにも見せたかったよ、こんなに可愛いのに、ああ、ああ、本当に可愛いよ」






伸ばした手が硬く止まる。




「本当に可愛い、ああ、愛してるよ、そうか、君もか…嬉しい、それだけでこんなに頑張れるんだ。素晴らしい、君は最高のアイドルだ」



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