過去ログ - モバP「理想のアイドルが欲しい」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 23:08:06.79 ID:gv0pEbdy0
それから彼女は、ずっと私の傍らにいた。
理由は単純明快で、私のことを愛しているからだった。そのことについては、特に疑う余地はないし、むしろ幸せだった。
彼女と出会い、彼女に愛されてから私はとても清々しい気分になった。まるで手足の見えない枷が取れたようだ。
なるほど、プロデューサーさんもこんな気分だったのか、と今更合点がいった。
確かに、彼女が彼の精神的な支えになっていたのだろう。そう思うと、目の前の小さい彼女にとても感謝をしたい。
同時に、自分だけの彼女を愛したい衝動も強くなる。
「最近のミナミ、すごく元気ですね?」
銀髪を揺らしながら、アーニャちゃんが話しかけてくる。今日は、二人で…
いや、「三人」でのライブだった。
「うん、すごく元気。今日の三人のライブ、絶対成功させようね」
「ダー♪」
にこやかに返事をする彼女の傍らにも、美しい女の子が笑っていた。
「……うふ」
それを見守るプロデューサーさんの横にも美しい女の子、私の横にも、ああ、ああ、まゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆまゆ………。
私はさながら糸に包まれる繭のようだった。でも、それで幸せなのだから、何が悪いのだろう。
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