過去ログ - モバP「理想のアイドルが欲しい」
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17:名無しNIPPER[saga]
2017/02/17(金) 23:16:51.16 ID:gv0pEbdy0
白すぎる花瓶に花を生ける。花瓶が跳ね返す光が目に刺さり、眉をしかめる。
こうされる側が多かった加蓮には、新鮮な体験だった。
あの凄惨な悲劇から4日が経った。
唯一の生存者である凛は、重度の精神障害を抱えていたことから、入院が決定した。
暴れるようなことはないため、ささやかではあるが見舞いの時間が許された。
加蓮と奈緒は見舞いが許可されてからほぼ毎日通っている。凛はほとんど目を覚まさない。
だから、凛が目を開けた時、加蓮と奈緒は顔を綻ばせてベッドに駆け寄った。
「凛、加蓮だよ」
「おい、凛っ、奈緒だ。大丈夫か」
凛は薄目の奥の瞳をコロコロと動かしてから、呟いた。
「……まゆは?」
「まゆはいつでもあなたのそばにいますよぉ……」
その声を聞いた加蓮と奈緒は、いつの間にか自分たちの後ろにいた少女に目を奪われた。その少女は見たことがないくらい美しく、そして彼女は熱っぽい視線をこちらへと向け―――。
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