過去ログ - 最強の武術家「本当は弱い私のインチキがバレてしまう時が来た」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/02/18(土) 15:00:22.09 ID:CA9O1OCCo

会見当日、会場となるホールには大勢のマスコミや格闘技業界の関係者が詰めかけていた。

私は彼らに頭を下げると、マイクを手に取り、あらかじめ言おうと決めていた第一声を告げた。


「えー……皆さま、本日は私の記者会見にお集まりいただき誠にありがとうございます。
 それでは申し上げます。
 えー……私がこれまでに行ってきた、岩を砕く、鉄を切る、熊を倒す、などのパフォーマンスは……
 全てインチキです」


会場にどよめき――は起こらなかった。

「知ってた」とでもいいたげな白けた顔だらけであった。
何を今さら、という表情で失笑している記者までいた。

罵倒された方が、まだ幸せだったかもしれない。



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