過去ログ - 海未「他人の唾液を啜らないと死んでしまう毒薬をマフィアに打たれたようです」
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139: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:29:05.78 ID:Yb1g590t0
真姫「とりあえず唾液パックをストックとしていくつか用意したから。これで唾液を常時補給しながら活動できるようになるわ」


 ドクが指差すのに従い目で追うと、唾液溜まりが詰まった小型の点滴用パックとチューブと針、それら一式を収める装着具が並んでいました。
 要は常時点滴(唾液)を注入しながら動き回る為のツールです。
以下略



140: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:30:37.26 ID:Yb1g590t0
 ドクの説明を受けながら、唾液ストック一式を腰に括りつけました。
 これでしばらくの間は毒による死の恐怖から逃れることができそうです。


海未「では私は行きます。ありがとうございました、真姫」
以下略



141: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:32:05.81 ID:Yb1g590t0
―――


 ドクから無断で拝借した真っ青の高級車を運転しながら、私は情報屋へと連絡を入れました。

以下略



142: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:33:22.68 ID:Yb1g590t0
―――


 車移動ばかりが続いて、乱痴気騒ぎの渦中ながらも少々気の緩む間が生まれました。
 そのせいでしょうか……目下の騒動とは縁遠い、幼少期の平和な記憶がほんの一瞬蘇り、私の意識は彼方へとトリップしました。
以下略



143: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:35:02.66 ID:Yb1g590t0
―――


海未「ふっ!」

以下略



144: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:36:38.16 ID:Yb1g590t0
海未「掃除屋に連絡したので、構成員たちの身柄はじきに引き取りに来てくれるそうです」

希「アフターサービスまでばっちりやん。やり手と言われる所以かな?」

海未「頼みごとをする身ですから。では希、あなたの情報屋としての立場に改めて依頼します」
以下略



145: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:38:28.11 ID:Yb1g590t0
 情報屋の手腕により、穂乃果を攫った相手についていくつかわかりました。
 絢瀬絵里、通称怪盗エリーチカは、世間では名の知れた怪盗のようです。


海未「怪盗がなぜこのような街に? 今まで名を耳にしなかったのですから、この地にやって来たのは最近のことなのでしょう?」
以下略



146: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:39:26.29 ID:Yb1g590t0
希「お、映像発見」

海未「何の映像でしょう」

希「怪盗が潜伏先に戻るところかな? 居場所の手掛かりになるかもね」
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147: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:40:21.22 ID:Yb1g590t0
 二人してディスプレイを見ながらウンウン唸っていると、突然アラートが表示されました。
 親切にドクロマークなんてものも出てきて危機感を煽ってきます。


希「わっ!? なんなんこれ?」
以下略



148: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:42:23.21 ID:Yb1g590t0
海未「先程のような平の構成員が来たところで私が倒せば……あ、いけません」

希「どしたん?」

海未「そうです、相手が最大手マフィアなら、私対策としてもっと腕の立つ相手がやってきます」
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149: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/19(日) 16:43:47.76 ID:Yb1g590t0
―――


 外で拡声器越しにぎゃーぎゃー騒いでいるにこりんぱなを黙らせるべく、私は単独で表に出ました。

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