過去ログ - リデル「草十郎の飼い主は三人もいらないわ」 有珠「「同感よ」 青子「いつの間に」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/02/19(日) 23:29:26.47 ID:fW/h3SGm0
ゴミを出そうと裏口から出ると、なにやら色あせた薄ピンク色の動物がゴミ袋を漁っていた。
具体的にはごみ袋を開けて、賞味期限の切れた麺の匂いを嗅いでいる。
一歩、その場から下がってから話しかける。
草十郎「こんなところで、なにをしてるんだ。リデル」
リデル「ぎゃっ!?」
彼女は文字通り飛び上がり、右手からガンドを放つ。
草十郎「あ」
まさに不意打ち。しかし、彼女との付き合いもそれなりに長い。予め距離を取っていたおかげで、すんでのところで躱した。
しかし、リデルはさらなる魔術を発動させようとしていた。
リデル「Des Teufels rußiger Bruder(悪魔の煤けた相棒よ、きたれ)」
リデルの周りに、なにやら黒い靄が現れる。そこから覗くのは丸太のような腕とかぎづめだった。
とにかく、落ち着いてほしい。
草十郎「リデル、俺のことがわかるか」
両手を上げて、都会流の降参を示す。
リデル「その脳天気な声。ハッもしかしなくても、犬?」
草十郎「違う、草十郎だ。久しぶりだ」
彼女に微笑みかけると、リデルはなにやら目をこすり、しゃくりあげはじめた。
リデル「急に、現れないでよ。てっきり、敵かと」
草十郎「敵?また、追われてるのか」
リデル「うぅ…今はとにかくお腹が空いたわ」
草十郎は財布を取り出し、相談する。
草十郎(月末近いけれど一食ぐらいなら、ギリギリだいじょうぶだ)
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