過去ログ - 「アイドル水木聖來、スタートアップ」
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◆TOYOUsnVr.
[saga]
2017/02/20(月) 23:22:16.01 ID:G5GC7UEv0
*
カーテンコールを経て、万雷の喝采に包まれ、無事に公演は終了した。
今日、お世話になったスタッフの皆さん、それからアイドルの子やバックダンサーのみんなに挨拶をして会場を出る。
会場を出てすぐの道路で、見慣れた車が停まっているのを目にした。
プロデューサーさんの車だ。
アタシが気付いて駆け寄ると、助手席の鍵が開く。
すかさず、アタシはそこに乗り込む。
「おかえり。み……」
"み"と言いかけたプロデューサーさんの言葉を、大きく咳払いをして遮る。
「おかえり。……聖來」
「うーん。70点、かな。ただいま、プロデューサーさん!」
「そこは、まぁ、まけといてくれ。何よりその笑顔、大成功だったみたいだね」
そう言われ、ちらりとサイドミラーを見やる。
煌々とした街頭に照らされ、紅潮した自分の顔が良く見えた。
「……顔に出てたかな。でも、うん。自分でもびっくりするくらいには!」
でも、言葉が止まらない。
この気持ちを伝えたくて仕方ない。
「どう、本気で踊れた?」
「うん! ありがとう、プロデューサーさん。次はアタシ達だけで、あれくらいのステージに立ちたいな」
自分の返事の大きさに自分で少し、びっくりする。
それに、初ステージが終わったばかりで、アタシは何を言ってるんだろうか。
「すぐに立てるよ」
プロデューサーさんが躊躇いもせず、そんなことを言うもんだから、なんだかアタシまでそんな気がしてくる。
「ふふ、だよね。……あ。そうそう、わんこはどうだった?」
アタシが質問すると、プロデューサーさんはスマートフォンを取り出してその画面をアタシに見せる。
そこに映っていたのは楽しそうに公園でわんことじゃれるプロデューサーさんの写真だった。
「散歩まで行ってくれたの?」
「いや、餌あげたら帰ろうと思ったんだけどな。わんこがリードを持って来るもんだから」
「あはは、ご迷惑をおかけしました」
「ううん、楽しかったよ。それじゃあご飯行こうか」
「プロデューサーさんのおごり?」
「仕方ないなぁ」
「やったぁ!」
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