過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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116:名無しNIPPER[saga sage]
2017/02/24(金) 21:44:57.50 ID:2AbxTFqz0

男「祭りの日の町は賑やかで雰囲気が良いから、片付いたら行ってみるか」

しっぽエルフ「はい。楽しみです」

男(彼女は、ぺろ、と菓子の粉の付いた指を舐めた)

男(そんな仕草は初めて見るはずなのに、どこか懐かしい感じがする)

男(菓子の袋の中に入っていた手拭き紙を渡してやると、照れた顔をした)

しっぽエルフ「……町を挙げてお祝いをするなら、王様は町の人みんなにお返しをしないといけなくて、大変ですね」

男「……お返しか」

しっぽエルフ「ありませんか?」

男「そもそも誕生日祝い返しという話を、あまり聞かないが」

しっぽエルフ「……不思議ですね。人間は私たちよりも誕生日を祝うけれど、誕生日のお祝いにお返しはしないのですか」

男「たとえそれが一般的だったとしても、国王はそこまで手が回らないだろう」

しっぽエルフ「どうして?」

男「自分で言っただろう、大変だからだよ。あるいは、この祭りこそが、町人たちからの国王へのお返しとも言えるからな」

しっぽエルフ「何のお返しですか?」

男「国を治めるということは、それだけ大変なんだ。戦争も起こるし」

しっぽエルフ「……なるほど」

男(次々と質問をしてくる彼女の顔は幼く見えたが)

男(黙ってゆっくり筒器を傾ける彼女の横顔は、少し大人びて見えた)


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