過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
1- 20
14:名無しNIPPER[saga sage]
2017/02/22(水) 00:26:06.36 ID:sDoVhMK40

男(用意を終えて戻ると、それは同じ場所に所在なく立っていた)

男(俺が抱えた盆から卓上に料理の皿を移すのを、黙って見ている)

男(二人分の料理を並べてしまって、俺から遠い方の席を指し示すと)

しっぽエルフ「……」

男(ややあって、おずおずと近づいてきた)

男(俺が座っても、そこに立ったままでいるので、座れと指示すると、それはおどおどと椅子を引いて腰掛けた)

男(そうした所作は、まるで人間と変わらない)

男「いただきます」

男(今日の昼食は、焼いた肉と乾燥させた木の実を柔らかい黒パンに挟んだものと、蕪の汁物)

男(俺が食事を始めても、それは何にも手を付けず、ただ座っていた)

男「何だ。もしかしてお前たちは、昼は食べないのか」

男(そう聞くと、かすかに首を横に振った)

しっぽエルフ「……」

男「……」

しっぽエルフ「……昔は……お昼も食べてました」

男「……ならどうした」

しっぽエルフ「……食べても、いいのですか」

男「ああ」

しっぽエルフ「……」

男「……」

しっぽエルフ「……」

男(それはしばらく躊躇ってから、俺の様子を覗いつつ黒パンにそっと手を伸ばすと、持って匂いを嗅いだようだった)

男(見た目はエルフの鼻だが、コボルトの血が混じっているのだから、ずっと利くのかもしれない)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
159Res/127.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice