過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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名無しNIPPER
[saga sage]
2017/02/22(水) 00:26:06.36 ID:sDoVhMK40
男(用意を終えて戻ると、それは同じ場所に所在なく立っていた)
男(俺が抱えた盆から卓上に料理の皿を移すのを、黙って見ている)
男(二人分の料理を並べてしまって、俺から遠い方の席を指し示すと)
しっぽエルフ「……」
男(ややあって、おずおずと近づいてきた)
男(俺が座っても、そこに立ったままでいるので、座れと指示すると、それはおどおどと椅子を引いて腰掛けた)
男(そうした所作は、まるで人間と変わらない)
男「いただきます」
男(今日の昼食は、焼いた肉と乾燥させた木の実を柔らかい黒パンに挟んだものと、蕪の汁物)
男(俺が食事を始めても、それは何にも手を付けず、ただ座っていた)
男「何だ。もしかしてお前たちは、昼は食べないのか」
男(そう聞くと、かすかに首を横に振った)
しっぽエルフ「……」
男「……」
しっぽエルフ「……昔は……お昼も食べてました」
男「……ならどうした」
しっぽエルフ「……食べても、いいのですか」
男「ああ」
しっぽエルフ「……」
男「……」
しっぽエルフ「……」
男(それはしばらく躊躇ってから、俺の様子を覗いつつ黒パンにそっと手を伸ばすと、持って匂いを嗅いだようだった)
男(見た目はエルフの鼻だが、コボルトの血が混じっているのだから、ずっと利くのかもしれない)
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