過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/02/25(土) 03:07:35.06 ID:QbCXMhpU0
男「よし、直った」
男(鍬を立て、腰を上げる)
しっぽエルフ「いつ見ても、すごいですね。あんなにガタガタしてたのに」
男「この腕が父さんの形見だからな。料理ができるようになったら、お前にも教えてやるよ」
男(隣に手を差し出すと、彼女は素直に手をとってぴょんと立ちあがった)
男「今日は天気が良いから、終わったら、昼は弁当にして外で食べるか」
しっぽエルフ「本当ですか? やったあ」
男(彼女は跳ねながら畑に戻る)
男(ふと)
男(ざあっと、吹き抜けていった風が茶色の髪を巻きあげた)
男(そのとき彼女は動きを止めて、空を見上げていた)
男「どうした」
しっぽエルフ「……今、春の匂いが」
男「春?」
男(振り向く彼女は俺に、楽しそうな笑顔を見せる)
しっぽエルフ「はい、春が来ています。すぐそこまで」
男(相変わらず、俺にはわからないが、彼女が言うならそうなのだろう)
男(今度の春は暖かくなりそうだと)
しっぽエルフ「ていやっ!」
男(懸命に鍬を振る彼女を見て、そんな予感がした)
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