過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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152:名無しNIPPER[saga]
2017/02/25(土) 03:07:35.06 ID:QbCXMhpU0

男「よし、直った」

男(鍬を立て、腰を上げる)

しっぽエルフ「いつ見ても、すごいですね。あんなにガタガタしてたのに」

男「この腕が父さんの形見だからな。料理ができるようになったら、お前にも教えてやるよ」

男(隣に手を差し出すと、彼女は素直に手をとってぴょんと立ちあがった)

男「今日は天気が良いから、終わったら、昼は弁当にして外で食べるか」

しっぽエルフ「本当ですか? やったあ」

男(彼女は跳ねながら畑に戻る)

男(ふと)

男(ざあっと、吹き抜けていった風が茶色の髪を巻きあげた)

男(そのとき彼女は動きを止めて、空を見上げていた)

男「どうした」

しっぽエルフ「……今、春の匂いが」

男「春?」

男(振り向く彼女は俺に、楽しそうな笑顔を見せる)

しっぽエルフ「はい、春が来ています。すぐそこまで」

男(相変わらず、俺にはわからないが、彼女が言うならそうなのだろう)

男(今度の春は暖かくなりそうだと)

しっぽエルフ「ていやっ!」

男(懸命に鍬を振る彼女を見て、そんな予感がした)


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