過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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名無しNIPPER
[saga sage]
2017/02/23(木) 01:20:04.23 ID:TblOHvGw0
―――町中 修理屋前
男(昼を過ぎてしまった)
男(俺たちはいくつかの店を巡って、こいつが生活するのにさしあたり必要になるものを買い揃えた)
男(その間、やはりこいつにとっては物珍しい光景があったらしく、互いの文化について話しながら歩いた)
男(たとえば、エルフの散髪、コボルトの毛繕いは肉親やつがいの役目であるため、彼らの町には床屋が無いこと)
男(反対に、彼らの町には多くある弓矢や槍といった武器の鍛錬場が、人間の町にはほとんど見当たらないことなど)
男(全ての用が済む頃には、流石に一人が持てる荷物量ではなくなったので、俺も少し手伝った)
男(遅い昼食にと露店で持ち帰りの焼き物を買い、別の店で飲み物を買い……)
男(そうして、最後に、ある店の前までやってきた)
しっぽエルフ「このお店は……」
男「俺の店だ」
男「もとは俺の父が開いた店だ。入るぞ」
しっぽエルフ「……」
男「……」
男(……二人とも両手が塞がっているのだった)
しっぽエルフ「えっと」
男「お前、その片手に持っているものを寄越して、俺の腰巾着に鍵が入っているから、それで扉を開けてくれ」
しっぽエルフ「は、はい」
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