過去ログ - 男「しっぽエルフに復讐をしようと思った」
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61:名無しNIPPER[saga]
2017/02/23(木) 01:38:08.96 ID:TblOHvGw0

男「……」

しっぽエルフ「……」

男「……この店はな」

しっぽエルフ「っ」

男「食べながら聞いてくれていい。この店はな、俺の父が開いた店で、壊れた物を直す商売をしている」

男「もともと父の知人が何かやっていたのが、商売をやめるというので、父が建物を安く買ったと聞いた」

男「どれほど壊れたものも、この店に持ってくれば魔法のように直してしまう。そういう父のことを、俺は尊敬していた」

男「修理屋は父の昔からの夢だったから、父はこの自分の店を愛していた」

男「それは母も同じで、父が戦争で死んでからも、この店を手放そうとしなかった」

男「手放してしまえば、もっと楽ができただろうに」

男「……死ぬまでの暮らしを、いくらかいいものにできた」

しっぽエルフ「……」

男「今は、この店は俺がやっている。父ほどの腕はないけれどな」

男「俺にとっても大切な場所だ」

男「……」

しっぽエルフ「……」

男「……俺たちが今座っている長椅子に、俺と母はよく一緒に座って、そこで作業する父を見ていたものだ」

しっぽエルフ「……」


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