過去ログ - 肇「変わり始める日へ、或いはごっこと呼ぶ日へ」
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12: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/02/28(火) 18:02:08.09 ID:NqVZ2v2AO


事務所にいるという事は関係者でしょうし、ありがたくお茶を受け取ります。
そのまま近くのソファに腰を下ろし、キャップを開けて。


「ありがとうございます。はい、私は藤原肇ですが…貴方は…?」


「おっとごめん、俺は宮本フレデリカのプロデューサーだ。もうすぐ双葉杏も正式に担当になる」


宮本フレデリカさん。
双葉杏さん。
どちらも、名前を聞いた事はありました。
というか、さっきまで同じレッスンルームにいましたから。


宮本フレデリカさんの事はよくは知りませんが。
まだこの事務所に入ってそんなに経っていない筈なのに、ダンスも歌も上手くて。
それでいて、ハーフ特有の綺麗さと可愛らしさがあり。
それを全て覆うくらい、フリーダムな方。


双葉杏さんは…以前から、名前を聞く機会が多かった気がします。
レッスンをサボって、ダラけていて。
言ってしまえば、悪評が多かったですね。
ステージパフォーマンスは兎も角として、仕事に対する姿勢があまり良くない、と。


「ある程度は知ってる感じか…まぁいいや。それでなんだけどさ、これそっちのプロデューサーに渡して貰えるか?」


「構いませんが…何故、私経由で?」


「まぁ言っちゃえば、肇さんにユニットのお誘いだよ。是非ともうちの


「お断りさせていただきます」


即断、即答。
そう言う話でしたら、これ以上聞く必要はありません。
ペットボトルのキャップを閉め、立ち上がります。


双葉杏さん。
宮本フレデリカさん。
その二人とユニットを組んだとして。
間違いなく、また私は迷惑を被るでしょうから。


「この書類はきちんと渡しておきますが、私は参加するつもりはありません。では、失礼します」




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