過去ログ - 肇「変わり始める日へ、或いはごっこと呼ぶ日へ」
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15: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/02/28(火) 22:21:58.32 ID:NqVZ2v2AO


「ふぅ…」


レッスンを終えて、私は自動販売機前のソファに座っていました。
まだ、覚束ないところがあって。
それを完璧に仕上げる為にも、一息ついたら練習しないと。
重くなった足で無理矢理身体を起こそうとした時。


「ねーねー、肇ちゃん」


金髪の方から、声を掛けられました。
にこにこ笑いながら、私の隣に腰掛けてきて。
確か名前が…


「なんでしょうか。ええと…宮本フレデリカさん…ですよね?」


「わぁお、フレちゃんの事知ってるの?もしかしてエスパー?」


「いや、同じ事務所のアイドルじゃないですか…」


と言うか、その理論だとフレデリカさんもエスパーですからね。
それにしても、綺麗な方ですね。
喋ると台無しですが。


「よく言われるんだー、喋らなければ美人って。でもさー、じゃあ喋れば超美人って事だよね?」


「ポジティブですね。それで、何かありましたか?」


「えっとねー、これからご飯食べに行くけど一緒にどうかなーって」


「嬉しいお誘いですが…私はまだ、レッスンがありますから」


「ありゃ、振られちゃったかー。こんな超美人のお誘いを断るなんて人生の12割損してるよ?」


「来世にまで掛かってるじゃないですか…すみません、それでは」


本当に変わった方ですね。
そのままフレデリカさんとお別れして、立ち上がります。
そして、レッスンルームに向かおうとした時。


「また誘うからねー、肇ちゃん。気分が乗ったら一緒に、ねー」


「はい、いつか機会があれば」


この時は、まだ。
その言葉の意味が、分かっていませんでした。




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