過去ログ - 肇「変わり始める日へ、或いはごっこと呼ぶ日へ」
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22: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/02/28(火) 22:27:58.40 ID:NqVZ2v2AO





それからの事は、よく覚えていません。
ただ、ひたすら私が怒鳴っていた事は覚えています。
おそらく、きちんとした言葉になっていなかったかもしれません。
それくらいに、周りの人の事なんか頭に入らず。


私は、怒りをぶちまけていました。


あなたがあんな事さえしなければ。
私はこんなに、悩む事もなかったのに。
あなたが余計な事をしなければ。
私は、もっと先に進めていたかもしれないのに。


溜め込んだ言葉を叩きつけ。
溜め込んだ怒りは加速度的に増し。
怒鳴る事しか出来ない自分に自己嫌悪し。
それでも、口は止まらず。


ずっと、ずっと叫んで。
そして。
最後に叫んだ言葉だけは。
しっかりと、覚えています。


「私は…私は!誰かと頑張りたかったのに!!」


言葉と同時に涙が溢れ。
悔しくて、悲しくて。
私は、走ってその場を立ち去りました。


もう、限界かもしれませんね。
布団の上に崩れこみ、そう感じました。
これ以上頑張っても。
ただただ、辛いだけな気がします。


明日の撮影で、最後にしよう。
これからは、特に仕事は入っていませんし。
そう決めようとして台本をぼんやりと眺めていた時。
一通の、ラインが届きました。


…フレデリカさんですか。
今日はお疲れ様とか、楽しかったよ、とか。
そう言った感じでしょうか?


『明日、アタシ達の部署に遊びにおいでー』


…?
随分と唐突なお誘いですね。
まぁ、撮影は午前中で終わりますし。
お昼くらいに、最後の挨拶に行ってもいいかもしれません。





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