29:名無しNIPPER[saga]
2017/02/24(金) 01:55:25.56 ID:whLr7hPA0
愛梨「今の私は十時愛梨であって十時愛梨じゃありません」
つかさ「いや、いきなりなに言ってんの」
アタシの目の前にいるのは紛れもなく十時愛梨だ
付き合いが長い方ではないが愛梨を見間違えるほどアタシはバカじゃない
愛梨「うーん……なんて言うのかなー? 蘭子ちゃん風に言うと『魔力得し灰かぶりの姫!』って感じなのかなー? うーん……」
つかさ「あー、愛梨。 時間が無いなら元の世界に戻る方法を早く教えてくれ」
愛梨「そうでしたね、それじゃあ……」
愛梨「まず最初に、この世界は魔法がかけられた世界なんです!」
つかさ「魔法がかけられた世界?」
愛梨「はい、そしてその魔法をかけたのは……」
つかさ「渋谷凛、だろ?」
愛梨「その通り! 凛ちゃんがつかさちゃんに魔法をかけちゃったんです」
凛が私に魔法を?
いや、あり得ないだろ……って言いたいけど今のアタシには反論材料が存在しない
もしそうだとしたらいったい何のために?
つかさ「そもそも魔法なんてあるのかよ」
愛梨「魔法はありますよっ♪ 本当はみんなが魔法の力を持っているんです」
愛梨「ただ、それは本来気づかないもの。ふとしたきっかけで目覚めることもあります」
つかさ「そこでシンデレラガールってことか」
愛梨「さすがつかさちゃんは鋭いですね。はいっ、シンデレラガールに選ばれた女の子は少しだけ魔法を使うことができるんです」
愛梨「でもそれは誰かを助けるため、誰かを笑顔にするための簡単な魔法。そして、自分に対して使うことはできないんです」
愛梨「それにシンデレラガールになったからといって頻繁に魔法が使えるわけではありませんっ! 人の努力を否定する魔法なんて魔法じゃありませんから……」
つかさ「案外魔法って万能じゃないんだな。じゃあ愛梨は今、魔法が使えるのか? アタシを助けるためにここに来たんだろ?」
愛梨「それがですね……今はつかさちゃんを元の世界に戻す魔法を使うことはできないんです。凛ちゃんがかけた魔法が強すぎて私と蘭子ちゃんの力も抑えられてしまっています」
愛梨「それに私達がつかさちゃんや凛ちゃんの事を覚えていられるのも今日までなんです。シンデレラの魔法は12時になったら解けちゃいますからね……だから今日話すことができて本当に良かった〜」
つかさ「じゃあ結局元の世界に戻れないのかよ」
愛梨「大丈夫です、凛ちゃん自身に魔法を解いてもらえばいいんですよ」
愛梨「そして期限は第3回総選挙の結果が発表されるまで、それまでに魔法が解かれないと……つかさちゃんは元の世界に帰れなくなってしまいます」
つかさ「マジで?」
愛梨「マジです」
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