3:名無しNIPPER[saga]
2017/02/24(金) 01:37:01.29 ID:whLr7hPA0
渋谷凛「お疲れ様です。なにしてるのつかさ?」
つかさ「ん、アイドル研究中」
凛「へぇ、つかさがアイドル研究だなんて意外」
つかさ「おい、どういうことだ」
凛「いや、つかさってそういったことをやるイメージが無かったから」
つかさ「ばーか、アタシらアイドルがファンの需要を知らないでどうすんのさ。自分の目で何が必要か見ないとな、いつもプロデューサーに頼ってるだけじゃダメだろ」
こいつは渋谷凛、この事務所のアイドル部門立ち上げ初期からいるメンバー
そして「3代目シンデレラガール」の称号を持つトップアイドルだ
つかさ「努力を怠った瞬間、周りに置いてかれるからな。気をつけろよ、センパイ」
凛「先輩……って、つかさの方が年上じゃん」
つかさ「ここじゃお前の方がキャリア的にもセンパイ、だろ? そういえば最近、新人入ってこないのな。仕事してんのかアイツ……」
アイツというのはもちろんアタシをこの道に連れてきたプロデューサーのこと
出会った当時は「コイツ大丈夫か?」って思ったけど、今はその評価は撤回しておく
間違いなくアイドルのことに関してはデキる奴だよ、アイツは
凛「もしかして……後輩欲しいの?」
つかさ「ば、バカ! ……まぁ、ずっと後輩ってのもアレだけど」
この事務所には183人のアイドルが在籍している
アタシはその中でも一番最後、183番目のアイドルだ
そして、アタシが入ってから久しく新人アイドルが入っていない
巷じゃ「面倒が見きれないからこれ以上加入しないのでは?」なんてウワサもたっている
スカウト関連はアイツとちひろさんの管轄なんでアタシの知ったことじゃやないけど
凛「ふふっ……そういえばくるみがつかさは優しくて大好きって言ってたかな」
つかさ「くるみは少し弱気な所もあるけど弱気なりの努力はしてるからな、その努力は認めてやらないと」
凛「つかさって結構面倒見がいいほう? 小さい子たちのことを結構気にかけてるし」
つかさ「そんなワケないだろ、自分が成功するためには周りの流れもそれに向かわせる。ただそれだけ」プイ
凛「ふーん……顔がちょっと赤くなってるけど、そういうことにしとくね」
なんだよ、少しニヤケやがって
くるみだけじゃない、事務所のチビ達の努力はちゃんと見ている
相手がアイドルの先輩でも人生の先輩として助言ぐらいはするもんだろ?
つかさ「それよりも凛、この時のこと教えてくんない?」
凛「うわっ……第3回総選挙の映像じゃん……どうしたのこれ?」
つかさ「ああ、マキノ特製アイドルデータファイルだよ。なんだよ、恥ずかしいのかよ」
話のペースを凛に持っていかれそうになるので、少し強引に話題を変える。
ククク……今度は凛が赤くなってやんの
凛「まぁ、少しは……目赤くなってるなぁ私」
つかさ「この時のこと、教えてくれない? 当事者の話ほど勉強になるものはないし」
凛「そっか、まだつかさはいなかったもんね……いいよ、レッスンまで時間あるからそれまでなら教えてあげる」
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